技術立国日本は復活できるのか?

いよいよ「平成」がもう少しで終わります。そこで、今回と次回は、私なりに平成という時代を振り返ってみたいと思います。

 先日たまたまアマゾンのプライムビデオで、17年前に放送されたプロジェクトX「国産コンピューター ゼロからの大逆転」を観ました。  富士通でコンピューター開発をした池田敏雄氏の物語です。とにかく感動しました。天才技術者池田氏は、研究に没頭すると遅刻や無断欠勤する問題社員でした。休んで河原に行って自作の模型飛行機を飛ばすなど逸話も多いですが、当時世界を席巻していたIBMよりも性能が高いコンピューターを開発し、富士通を一流企業に押し上げた立役者でした。

 昭和には、このような気概のある技術者が沢山いて、日本の製造業を創ってきました。シャープしかりパイオニア東芝しかりです。しかし、平成の時代は製造業が徐々に没落し、台湾や中国企業などに買収される衰退期となってしまいました。技術立国日本は復活できるのでしょうか?

 現在はコンプライアンスや服務規程などで池田氏のような自由な社員が活躍しにくい時代です。グーグルのような企業文化を日本の経営者は参考にし、新しい元号の時代には、是非とも再生して欲しいと願っています。